神学大全ゼミ第一回「第一問 聖なる教えについて、それはいかなるものであり、いかなる範囲に及ぶか」
こんにちは、Tです。
突然ですが、身内でトマス・アクィナス「神学大全I」(中公クラシックス)の輪読をはじめました。
今回からこのブログでその内容について共有していきたいと思います。
この輪読もとい勉強会の形式については詳細は決めていませんが、章ごと交代で報告できればいいなと思ってます。
勉強会を行なっている我々二名のプロフィールについても後々ご紹介できればと思っています。
神学大全(以下「大全」)では、一章=一問という章立てがなされています。
それでは早速ですが、第一問について、その概要をご紹介したいと思います。
神学(本文では「聖なる教え」)とは何かを考えるにあたり、以下の問いを立てています。
- この教えの必要性について
- それは学であるか
- 一つの学であるかそれともいくつかの学であるか
- 思弁的学であるかそれとも実践的学であるか
- この教の他の諸学に対する関係について
- それは知恵であるか
- この教の主題は何であるか
- それは論証的であるか
- それは比喩的ないし象徴的な言い方を用いるべきであるか
上記の問いは根源的なものであり、(メタ的とも言える?)他の学問にも同じ問いを立てることができるようなものばかりです。
用語について言えば、思弁的学・実践的学とは何かという疑問が生じました。
次回は第一項「哲学的諸学問以外に別の教を持つ必要があるか」についてご紹介したいと思います。